最後の朝、目が覚めらた隣にいるのは家族ではなくキャンプで会った仲間たちでした。
たった3日間でしたが隣で当然の様に寝息を立てている姿がなんとも愛おしく感じます。
きっと今日も明日も季節が変わっても。
12月末の下見であるリーダーが言いました。
「雪が積もった畑や、公園の間の小道を子どもたちと歩いている時に、神鍋高原が私たちを丸ごと受け入れてくれるように感じた」と。
”やぶや”さんの田の字に配置された昔ながらの間取りも
子らが二階の廊下を走ると軋む音も
数十年も使い続けられてきた鉄鍋も
豆炭の乾燥室もきっと”やぶや”創業時より当たり前のようにここ有ったのでしょう。
そして40年以上も私たちと同じ様ように子らとリーダーたちと共に過ごしていたのです。
昨年は静かな年でした。
今年はきっと賑やかに映ったのではないでしょうか。
「やっぱりやぶや(神鍋)がいい」と毎年このキャンプにやってくる子が言いました。
スキー場の雪遊び広場ではなく、斜面と野原に降り積もった雪。
手作りのそりと小さなスコップ。
笑顔で迎えてくれる女将さんと一緒に笑ってくれる”やぶや”。
ここにしかないかけがえの無いものが多いのだと私は感じます。
お正月、仲間たちと過ごしたこのトラディショナルキャンプは夏の無人島キャンプにも、信州志賀高原のスキーキャンプにも変え難い体験になったのではないでしょうか。
皆さん、ぜひ来年もこのキャンプへお越しください。そして一人でも多く仲間を誘ってきてください。ここには変わろうとする社会の中で、今も変わらずに迎えてくれるものがたくさん有ります。
この素敵なキャンプを来年も皆さんとご一緒できることを楽しみにしています。