2024年8月26日月曜日

富士登山キャンプ2024 台風と天気と人と

 富士登山キャンプ2024は、島の子15周年特別企画。というわけだからではないが、まさに海から山へ。特別なキャンプがいよいよ始まった。



台風が発生して、先行きがよくわからない中でも、特に問い合わせもなく参加してくださる皆さんに励まされながら、長い道中を三島まで向かった。


三島からはYMCA東山荘のマイクロバスが迎えにきてくれて、真夏の暑い空の下を、左手に雲の中に隠れる富士山を眺めながら進み、ついに箱根山の麓に到着した。




今回の山旅を案内してくれるのは、僕はもうかれこれ30年の付き合いとなる白鳥さん。通称サルリーダーだ。大学在学中につまらなくなり、山に通うようになった。厳冬期の富士山気象観測所に物資を上げる「強力(ごうりき)」を経て、今はYMCA東山荘でたくさんの人たちを富士山に案内している。


早速こう言われた。


「台風は気まぐれです。予報の精度は年々上がっていても、富士山に行ってみると、予報とは全然違う顔を見せてくれる。だから今回も28日、29日、30日と富士山の山頂を目指して富士山に出かけましょう。ダメだなって思ったら帰ってきます。でもまた次の日、行ってみよう。それもダメだったら、また帰ってきます。でもまた行ってみよう。決して無理はしません。安全確保は最大限行います。でもどんな天気もいい天気。富士山に出かけましょう」





ということで、28日の登山出発に向けて、今日はゆっくりと過ごしました。みんな気のいいキャンパーたちで、淡々と、でも笑い合いながら、原生自然に向き合っています。頼もしい案内人に身を委ねながら、夏の富士山に向かいます。ちなみに僕らは「登山隊」と呼ばれています。




プログラムディレクター 阪田晃一