※気温がとても低く写真が思うように撮影できていません。明日天候が少し回復するようなので、明日のアップロードをお待ちください。
「スキーが上手くなりたい」
その気持ちはどこからやってきて、どこへ向かうのでしょうか。またこうも問えます。
それはどこに向かうべきなのか?
スキー初日は「とっても寒い時のスキー」でした。立って講習を聞いていると直ちに身体が冷えてしまう風雪の中では、アドバイスされた事柄を自分の中で繰り返すことで練習します。滑り方、止まる場所、休憩しなければならないタイミングを自己申告すること、などゲレンデになるべく長くいられるように工夫しなければなりませんでした。
そして本日のスキー2日目は、気温は変わらずマイナス10度 。風と雪は落ち着きました。
今回初めてスキーを履いたキャンパーは、一部急斜面もあるゲレンデを、迂回せずにおりれるようになりました。スキーは、雪の上をなるべく楽に(安全に)早く移動するための技芸(道具と技術)です。ゲレンデの特徴を覚えて攻略する。素晴らしい上達です。
経験者の中の中級者班は、ひとつひとつ技術を身につけていきました。慣れてくるとうまく(楽に)滑れるところと、どうしても崩れてしまう、無理して滑っているところがあらことに気がつきます。それはなんでなのか?疑問を持つことで、上達への道が開かれます。さっそくキャンパーから「次はあの斜面を滑りたい」と強い動機づけが示されました。その斜面は、上級者班がテストをする急斜面でした。
こうした、「こうしたい」の延長線上にある滑りや練習は、つまり強い動機づけが働いている時の体験は、必ず良い方向に進みます。なぜなら、なんでスキーが上手くなることが必要なのか?それは、この寒い寒い雪山にいるからこそ、今この時ここには、誰かが余裕を持って滑っていること。そして同時に誰かが余裕がなくて一生懸命に滑っていること。もしかしたらもっと余裕がなくて動けなくなっている人がいるのではないかということが、リアルに想像できるからなのです。
だから少しでも上手くなりたい。上手くなるということは、より余裕が生まれるということ。練習では余裕が生まれれば、より困難だと思えることに挑戦できます。そしてさらに余裕が生まれれば、困っている人を(こんな過酷な環境でも)助けることが自分にもできるのかもしれないと思えること。この予期こそ(効力予期=自己効力感)最も大切な力、内なる光なのです。
最上級班は、一人ひとり一つでも上のワッペンを目指し、練習に励んでいます。そんな中でも手助けをしたり、逆に変に手助けしないということを実践しています。ただ単にスキーが上手くなればいいと思っているキャンパーは、今回のキャンプにはいないようです。良いことだと思います。
明日はワッペンテストです。今日は早く休みます。
キャンプディレクター 阪田晃一
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